2021/08/25 13:45
リネン好きの私と、腕のいい母とのコラボレーション
ブランド名の「ヒデコ&ヨーゴ」は両親の名前です。生真面目だけが取り柄の両親の生き方に学び、こつこつじっくり育てていきたいという想いから付けました。
幼い頃の記憶に、洋裁をしている母の姿があります。ミシンは人体がある部屋で、知人から頼まれた婦人もののスーツをよく縫っていました。母の作るスーツは長時間着ていても肩がこらないと評判で、次々と注文が来ていたのを覚えています。
私たち三姉妹にも、季節ごと、入学式や修学旅行などのイベントごとに新しい洋服を縫ってくれたものです。生地屋さんでお気に入りの生地を選び、その場で同素材でくるみボタンを作ってもらい、おしゃれなパイピングを施した、どこにもないワンピースやコート、ジャンパースカートが出来上がります。昔の写真を見ると、母の手作りした洋服を着て写っています。
若いころ洋裁で家計を助けた母は、50歳で着物の着付けを習い、以来、着付け教室の先生として生徒さんたちに教える喜びの中で過ごします。父が亡くなり、病気で入院することが多くなった晩年の母は、どこかさみし気で、気弱になっていました。なんとか元気づけようと、病院でもおしゃれできるパジャマをと、思い立ったのがこのブランドの始まりです。
パジャマのイメージを母に伝え、最初のパターンは母に起こしてもらいました。福島県二本松の腕のいい縫製工場さんに仕上げていただいたパジャマは、幼いころに身に着けていた洋服と同じ質の高さがあり、母も大変気に入ってくれました。
ヒデコ&ヨーゴホームの製品には、着る人への愛と、着るものにこだわりをもつ人たちの手のぬくもりがあります。これからもリネンを中心に、天然素材の良さを生かしたルームウエアを提供してまいります。
ヒデコ&ヨーゴホーム代表 髙山佳代子
母手作りの大きな襟のコートをみんなで着てお出かけ
三姉妹それぞれに作ってくれたセーラーカラーのワンピース
ジャンパースカートと共布の帽子をかぶってお花見に!